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共振点メモ

後輩くんから「共振点(固有振動数)を上げるのはなぜ?」と聞かれたのでメモ。

共振点を高くする目的は,

①一般的に外部からの入力は低い周波数帯の負荷で,
 共振点を高くすることで重ならないようにするため

②共振点を高くすることで,同じ入力(加速度)でも
 それに応じた変位振幅(→応力)が低減できるから


本来は「共振点をずらす」という考え方でよいと理解している。

自由振動変位 y=A_0 \sin \omega t とすると,

加速度  a = \dfrac{d^2 y}{d t^2} =-A_0 \omega ^2 \sin \omega t = -\omega^2 y

つまり  y = -\dfrac{a}{\omega ^2}と表せて,振動数  \omegaを大きくできれば同じ入力加速度に対する変位は小さくなる。


一般に,応力  \sigma = \dfrac{M}{Z}\varpropto \dfrac{PL}{Z} = \dfrac{kyL}{Z} と表せる。
P:印加荷重, k:荷重印加部の等価バネ定数,Z:断面係数)

http://design-s.cc.it-hiroshima.ac.jp/tsato/kougi/sekei3/free/04joushiki.files/image004.gif
http://design-s.cc.it-hiroshima.ac.jp/tsato/kougi/sekei3/free/04joushiki.htm より引用

変位 y が小さくなれば,応力 \sigma も小さくなる。

逆に系の共振点を下げることで「共振点をずらす」対策になりうるが,
この場合は \omega → 小で変位が大きくなるため,許容応力対応が必要。

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